________ OLD 2016 「心の保健体育 」 1.基礎・セルフ編 _______ メンタルヘルス問題を予防するために hmaeda0207@pmhlab.com

メンタルヘルスに関する私たち(ヒト)の心、脳そして人間関係の仕組みを学び、「心の健康」を保ち「心を育てる」知恵を身につける「心の保健体育」

「心の病気」の正体 ・・・ 身体の緊急防御反応の同時多発、身体が言うことをきかない!

 今回は、「心の病気」とはいったいどんな状態なのか、発症するとどんなことが起きるのか、ご説明します。 

 

*** 「心の病気」の正体は、無意識に身体を守る緊急防御反応の同時多発

 私たち(ヒト)には、自分を守るための無意識の緊急防御反応がそなわっています。
通常は短時間の反応です。しかし「心の病気」になってしまうと、この無意識の緊急防御反応が通常とは異なり、頻繁に複数が同時に起きてしまう状態になります。

緊急防御行動の一覧を下記の図に示します。

 

f:id:hmaeda0207:20161016042914j:plain

  つまり、身体が固まってしまったり、周りを避けてしまったり、逃げてしまったり、
相手を攻めてしまったり、引きこもってしまったりすることが、「無意識」に起こります。それも頻繁に、時には複数が同時に起きてしまいます。
 こうなると、今までに経験したことない混乱した状況になります。自分の身体が心では制御できない状況が起き、通常の行動はとれなくなってしまいます。「どうなっているんだ、自分の身体が言うことをきかない、分けがわからない!」とパニックになってしまいます。

 

*** 「心の病気」への対応 
 自分の「心の病気」を、病気になった「自分の心」だけで治すのは難しいことです。
専門医の助けを借りて治す必要があります。「心の病気」に関する知識があれば、より早く専門家にSOS発信をすることがことができます。パニックにならずにすむかも知れません。"
 しかし、自分や周りに知っている人がいないと、よくわからない状況として、結果的に放置されたり、間違った対応をしてしまったり」します。時間とともに、負のスパイラルでますます心が弱ってしまいます。症状が悪化してしまう可能性も考えられます。"

 

*** 自分と周りの人のために行動しよう!
 私の体験からも、自分の身体や心に何が起きているのかわからず、パニックを起こしてしまうことはよく理解できます。パニックは不安を増幅して、ますます心を弱くしてしまうんですね。
 自分も含めて周りの人にこの状況を目撃したら、緊急事態です。すぐ安全な場所に移して、専門家や家族に知らせましょう。 

続く

 

資料  うつからの脱出 、下園壮太さん  ありがとうございます。